| | | 前回のメモログで書いたことから思いついたこと。
 それは、Aquosの外付けHDDにあったはずの誤削除録画データの復活方法。
 できないわけもないけれど、完璧を期するのはたぶん難しい。
 ただ不可能では無いと思う。この削除ファイル復活の成否はAquosDB.edb次第だと思える。
 
 全削除であるなら、とにもかくにも外付けHDDをLinuxのext2形式のドライブとして扱い、Linuxのファイルの復活を行うことになる。その際、重要となるのはAquosDB.edbあるいはAquosDB.bkupというAquos独自のディレクトリ・ファイル管理データ。これが復活できなければ、録画データとしての .ttsを何十何百と復活させられたとしてもほとんど無意味。
 全削除だとAquosDB.edbのデータサイズは0に近く、あるいは内部的に0クリアされているであろうから、頼みの綱は、AuosDB.bkupである。運良くLinux的にファイル復活できたなら、このAquosDBbkupファイルをAquos.edbに名前変更する。おそらくこんな手順で全削除なら録画データを復活できるかもしれない。
 部分削除でも、同様の手順で一世代前のファイル状態に戻すことはたぶん可能。
 
 仮にAquos.edb を自由に編集できるならば、復活させた.tts録画ファイルを選択的に復活させたり再登録させたりできて、もっと事は簡単になるだろうけれど、この辺のファイル形式に関する詳細情報は解析的にある程度把握できたとしても、正式な情報を得るのはたぶん望み薄。でも、まあ、Linux世界であることだし。実はとても簡単だったりするのかもしれない。私は知らないけどね。
 
 いずれにせよ、Linuxのext2形式のドライブのファイルを扱えるツール類が必要になるだろう事だけは確か。でも、それは簡単に手に入るはずのものでもある。
 
 
 
 | 
 | 
 | | 二週間ほど前に、突然 Sharp Aquos Quatron TVの外付けHDDが読み出し不能になった。そもそもHDDがつながっていません。認識できませんという状態だった。このようなHDDの修復は難しいものであるけれど、私のケースでは実に簡単に修復できた。以下が修復手順である。
 
 1.まず LinuxOSが走るパソコンを用意する。
 1.1.私の場合はCentOS5.5がインストールされている古いサーバーを用いた。
 1.2.LinuxはCentOSでもUbuntsuでも何でも良いはず。gnomeのようなGUIが起動できる版が簡易。
 
 2.Linux機を走らせて、外付けHDDをUSB2経由で接続する。
 2.1.gnomeのようなGUIが走っていれば外付けHDDは勝手にマウントされる。
 2.1.1.マウントに成功したHDDのディレクトリを表示し、多数の.ttsファイルなどが存在していることを確認する。
 2.2.もしこの時点で外付けHDDが認識されないようであれば、Linuxファイルシステムの修復を行う必要がある。
 2.2.1.Linuxのファイルシステムの修復については、後述する。
 
 3.AquosDB.edbというファイルを別名に変更する。
 
 4.AquosDB.bkupというファイル名をAquos.edbというファイル名に変更する。
 4.1.このとき、AquosDB.edbのファイル属性を読み書き可能に変更する。
 
 5.外付けHDDをアンマウントする。
 
 要は AquosDB.edbをそのバックアップファイルであるAquosDB.bkupで上書き的に修復する。というだけの話なのである。留意点があるとすれば
 
 1.AquosDB.edbは読み書き属性(R/W:0666)とすること。
 
 2.USBケーブルを外す前には必ずアンマウント(unmount)、TV側では「機器の安全な取り外し」のメニュー実行を行うこと。これをしないとマウントがうまくいかない場合がある。
 
 その他のヒントとして、
 1.Aquosは基本的にLinuxOSを搭載したTVであり、ファイル管理はLinuxに準じている。
 
 2.ファイルのユーザー属性はすべてrootである。従ってファイル操作はroot権限で行う。
 
 3.Aquos上で視聴できるファイルはAquosDB.edbで論理的に管理されている。
 3.1.AquosDB.edbが読み込み・書き込み不可であるとTVでHDD上の画像ファイルの認識ができなくなる。
 3.2.何らかの原因でAquosDB.edbが破損すると外付けHDD上の映像ファイルがすべて視聴できなくなる。
 3.2.1.Linuxファイルとして他からコピーされたファイルであってもAquosDB.edbに無ければ削除される。
 3.3.AquosDB.edbのファイル形式は不明である。もしこれを編集できれば他のHDDへのコピーやバックアップが可能になるかもしれない。
 3.3.1.ボリュームの同一性が担保されているHDDがもう一台あれば、全ファイルコピーでバックアップが可能かもしれない。
 3.3.2.ただし選択的バックアップはできない。コピーも不可である。
 
 Linuxファイルシステム(たぶん ext2 )の修復は、FINALDATA Linux on Windowsのような市販ソフトなどにext2のファイルサルベージができるものがあるのでそらを用いればファイルの拾い出しは可能だと思われる。もちろん、Linuxそれ自体のファイル管理コマンドなどでも可能。かも。
 
 とにもかくにも,上述のような手順で100本近い映像ファイルが復活したことは、とても嬉しいことであった。ただし、このようなエラーがまぐれでおこるわけでもなく、ディスク上の不良セクターなどが発生している可能性も有り、ドライブ単位のバックアップを考慮する必要があるとも思っている。ま、それは、再度HDDが壊れたときに考えればいいことではあるのだけれど。
 
 
 
 | 
 | 
 | | Linuxのsambaでsamba設定自体は正しそう。confに誤りも無さそうなのに、アクセス・フォルダのpermissionもとりあえず777設定にしてあって無条件化しているのに、それでLinux鯖上のファイルがWindows側からきちんと見えていたりするのに。書き込めない。というダメダメ状態にはまり込む。という場合がある。
 
 こんな場合、読み込みはできるのに、どうやっても、こうやっても、ファイル上書きはおろか、新規フォルダの作成さえできなかったりする。この種の問題の原因はファイヤー・ウォールとしてのSELinux。これが邪魔している場合がほとんど。 /etc/selinux/conf 中のSELINUXを disable に設定するとこの「書き込めない」問題はたぶん解決する。ご確認あれ。
 
 CentOS 5.5位まではインストーラーがSELinuxをインストールするかを訊いてきた。アクティベートするかどうか尋ねられるのが普通だったから反射神経的にいつも NO! と設定していた。だから問題は生じなかった。ところが 最近の 6.x系ではインストーラーがSELinuxを組み込むかどうかを尋ねることが無い。SELinuxは組み込まれるのがデフォルトである。しかもネット経由の書き込みは拒否する設定で組み込まれる。ファイヤーウォールで選択的にポートをopenし、smb/nmbを通過可能にしても、書き込みは拒否される。私はこの点に気付かずに半年以上もCentOS6.xの利用をあきらめたまま5.5を使い続けていた。なんともはや情けない話である。
 
 ======
 # This file controls the state of SELinux on the system.
 # SELINUX= can take one of these three values:
 #     enforcing - SELinux security policy is enforced.
 #     permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
 #     disabled - No SELinux policy is loaded.
 
 SELINUX=disabled ← ここ
 
 # SELINUXTYPE= can take one of these two values:
 #     targeted - Targeted processes are protected,
 #     mls - Multi Level Security protection.
 SELINUXTYPE=targeted
 
 
 
 | 
 | 
 | | これも、今更ながらだけど、LinuxはCentOSが良いです。
 
 
 
 | 
 | 
 |  |