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シャープ Aquos の外付けHDDの修復について [ 2013/06/12 ]

二週間ほど前に、突然 Sharp Aquos Quatron TVの外付けHDDが読み出し不能になった。そもそもHDDがつながっていません。認識できませんという状態だった。このようなHDDの修復は難しいものであるけれど、私のケースでは実に簡単に修復できた。以下が修復手順である。

1.まず LinuxOSが走るパソコンを用意する。
1.1.私の場合はCentOS5.5がインストールされている古いサーバーを用いた。
1.2.LinuxはCentOSでもUbuntsuでも何でも良いはず。gnomeのようなGUIが起動できる版が簡易。

2.Linux機を走らせて、外付けHDDをUSB2経由で接続する。
2.1.gnomeのようなGUIが走っていれば外付けHDDは勝手にマウントされる。
2.1.1.マウントに成功したHDDのディレクトリを表示し、多数の.ttsファイルなどが存在していることを確認する。
2.2.もしこの時点で外付けHDDが認識されないようであれば、Linuxファイルシステムの修復を行う必要がある。
2.2.1.Linuxのファイルシステムの修復については、後述する。

3.AquosDB.edbというファイルを別名に変更する。

4.AquosDB.bkupというファイル名をAquos.edbというファイル名に変更する。
4.1.このとき、AquosDB.edbのファイル属性を読み書き可能に変更する。

5.外付けHDDをアンマウントする。

要は AquosDB.edbをそのバックアップファイルであるAquosDB.bkupで上書き的に修復する。というだけの話なのである。留意点があるとすれば

1.AquosDB.edbは読み書き属性(R/W:0666)とすること。

2.USBケーブルを外す前には必ずアンマウント(unmount)、TV側では「機器の安全な取り外し」のメニュー実行を行うこと。これをしないとマウントがうまくいかない場合がある。

その他のヒントとして、
1.Aquosは基本的にLinuxOSを搭載したTVであり、ファイル管理はLinuxに準じている。

2.ファイルのユーザー属性はすべてrootである。従ってファイル操作はroot権限で行う。

3.Aquos上で視聴できるファイルはAquosDB.edbで論理的に管理されている。
3.1.AquosDB.edbが読み込み・書き込み不可であるとTVでHDD上の画像ファイルの認識ができなくなる。
3.2.何らかの原因でAquosDB.edbが破損すると外付けHDD上の映像ファイルがすべて視聴できなくなる。
3.2.1.Linuxファイルとして他からコピーされたファイルであってもAquosDB.edbに無ければ削除される。
3.3.AquosDB.edbのファイル形式は不明である。もしこれを編集できれば他のHDDへのコピーやバックアップが可能になるかもしれない。
3.3.1.ボリュームの同一性が担保されているHDDがもう一台あれば、全ファイルコピーでバックアップが可能かもしれない。
3.3.2.ただし選択的バックアップはできない。コピーも不可である。

Linuxファイルシステム(たぶん ext2 )の修復は、FINALDATA Linux on Windowsのような市販ソフトなどにext2のファイルサルベージができるものがあるのでそらを用いればファイルの拾い出しは可能だと思われる。もちろん、Linuxそれ自体のファイル管理コマンドなどでも可能。かも。

とにもかくにも,上述のような手順で100本近い映像ファイルが復活したことは、とても嬉しいことであった。ただし、このようなエラーがまぐれでおこるわけでもなく、ディスク上の不良セクターなどが発生している可能性も有り、ドライブ単位のバックアップを考慮する必要があるとも思っている。ま、それは、再度HDDが壊れたときに考えればいいことではあるのだけれど。



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